そして父になる 評価 カンヌ [映画]
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父と子の絆を問う物語が、国境を越えて高く評価されました。
第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した是枝裕和監督の「そして父になる」。
「家族」という、時代も国境も越える普遍的なテーマを見つめてきた是枝監督に、カンヌは称賛を送りました。
昭和40年代ごろに日本でも実際にあった「新生児の取り違え事件」がモチーフになった作品。
わが子の取り違えの事実を知ったエリート男性が、「血」か「共有した時間」かという非情な選択を迫られるうち、「本当の父親とは」という人間の普遍的なテーマに気付いていく姿を描きました。
地元メディアは「限りない優しさ、家族愛を描き出している」(ルモンド紙)、「『人は一人で父になるのではなく、子供によって父親にしてもらう』というメッセージだ」(ルポワン誌)と高く評価しました。
今回、審査員を務めた河瀬直美監督は「『そして父になる』というタイトルどおりの過程を一歩一歩踏み込んでいく作品の構築の仕方が優れている」。
是枝作品のスタッフも務めた西川美和監督は「どこの国にも家族という形態があり、誰もが葛藤を重ねて親になる。それを正面から捉えていることが受け入れられたのでは」と分析しました。
作中では子役の自然な演技と、都会と地方という舞台設定の巧みさも光ります。
都会が人間性を奪うことを示唆する描写は、小津安二郎の「東京物語」を想起させます。
同作が海外で絶賛されていることは、今回の受賞と無縁ではないでしょう。
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父と子の絆を問う物語が、国境を越えて高く評価されました。
第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した是枝裕和監督の「そして父になる」。
「家族」という、時代も国境も越える普遍的なテーマを見つめてきた是枝監督に、カンヌは称賛を送りました。
昭和40年代ごろに日本でも実際にあった「新生児の取り違え事件」がモチーフになった作品。
わが子の取り違えの事実を知ったエリート男性が、「血」か「共有した時間」かという非情な選択を迫られるうち、「本当の父親とは」という人間の普遍的なテーマに気付いていく姿を描きました。
地元メディアは「限りない優しさ、家族愛を描き出している」(ルモンド紙)、「『人は一人で父になるのではなく、子供によって父親にしてもらう』というメッセージだ」(ルポワン誌)と高く評価しました。
今回、審査員を務めた河瀬直美監督は「『そして父になる』というタイトルどおりの過程を一歩一歩踏み込んでいく作品の構築の仕方が優れている」。
是枝作品のスタッフも務めた西川美和監督は「どこの国にも家族という形態があり、誰もが葛藤を重ねて親になる。それを正面から捉えていることが受け入れられたのでは」と分析しました。
作中では子役の自然な演技と、都会と地方という舞台設定の巧みさも光ります。
都会が人間性を奪うことを示唆する描写は、小津安二郎の「東京物語」を想起させます。
同作が海外で絶賛されていることは、今回の受賞と無縁ではないでしょう。
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2013-05-28 19:39
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